さいたま市立 大宮別所小学校

若田光一氏からのエール

 『おかえりなさい若田先輩!大きな夢 力いっぱい』


◆2019年11月16日(土)   於.本校体育館

■1~3学年の部<09:30-10:00>
 ・宇宙に関するクイズ
   月の大きさ
   太陽の大きさ
   惑星の不思議
 ・児童のお礼、校歌のプレゼント
■4~6学年の部<10:30-11:30>
 ・講演「大きな夢 力いっぱい」
 ・質疑応答
 ・若田さんからのプレゼント
 ・花束贈呈

 本校の先輩にあたる若田光一さん(宇宙飛行士)が、久しぶりに本校児童にエールを贈るために来校されました。
 全校生と保護者、本校を支援していただいている方々、及び教職員一同の熱いまなざしの中、若田さんが本校で学ばれていた頃の様子や、 飛行機が好きで飛行機を飛ばす会社に入ったことや、宇宙飛行士になるための苦労や夢などについてお話していただきました。
  ◆母校の後輩たちに
    ”大きな夢” を実現させるために ”力いっぱい”
     1.興味を見つける
     2.やりたいことを決める
     3.かべにぶつかったら、どう対処したらよいかをよく考える
   の言葉を贈られました。

児童の質問に応えて⇒★ここをクリック★    若田さんを迎えての感想⇒★ここをクリック★


***** 1~3学年の部 *****


太陽の大きさ

若田さんの持っているビー玉が地球とすると太陽はこの大きさ!
★児童から一斉に歓声があがる

実験1

土星の気温はマイナス183度。これとほぼ同じ温度の液体窒素の中に花を入れ・・・

実験2

花を取り出して握ってみると・・・
花は粉々に!


***** 4~6学年の部 *****


講話1

夢を描き、それを実現するために何を考えどう行動したかを分かりやすくお話していただきました

講話2

子どもの頃に描かれた飛行機の絵や写真の思い出

児童の質問にこたえて

どんな質問にもジェスチャーを交えながら丁寧にこたえていただきました


児童・保護者の質問にこたえて

児童の質問に目を見て真剣にお話しされ、さらには保護者の方の質問に「親からは責任を持って行動するように言われたほか自由だった」とのお話でした

スペースシャトル

若田さんが初めて搭乗したスペースシャトル・エンデバーのモデルをいただきました

花束贈呈

今後のご活躍を込めて花束の贈呈をおこない、お別れとなりました


児童の質問に応えて

<低学年>
  【問】 いつ頃から宇宙飛行士になりたかったのですか?
 憧れたのは5歳ころ、アメリカでアポロが月に到着したのを見て憧れました。小さい頃こういうことをしたいなあと思ったら、それに向かって努力したり勉強すればそこに近づけるようになります。皆さんはいろいろなやりたいことを見つけて努力してほしいと思います。

  【問】 宇宙でごはんは食べられるのですか?
 宇宙でも一日3回はご飯を食べないといけません。ただ、野菜サラダとかおさしみとか生ものがほとんど食べられません。レトルトカレーとかヒーターで温めるご飯とか。宇宙食は沢山あって日本食としては30食ぐらいあります。サバの味噌煮とかお吸い物がありました。是非あなたも宇宙に行って美味しいものを食べてみてね。

  【問】 宇宙ではどんなことをしているのですか?
 初めて行った時は、実験をしていました。例えば人工衛星をロボットアームで捕まえて持って帰るなどです。また、宇宙ステーションでは6人が快適に暮らす環境を作る仕事をはじめ、薬を作ったり強い材料を作ったりいろいろな実験をしていました。

<高学年>
  【問】 宇宙ではどんな食べ物を食べているのですか?
宇宙で食べる食べ物は長持ちしないといけません。例えばフリーズドライや缶詰とかレトルト食品(カレーとかスープとか)がほとんどで結構美味しい。缶詰はサバの味噌煮。欲しくなるのは、生鮮食料品やくだもの、野菜だがほとんどありません。貨物機が到着したときだけ新鮮なものが食べられます。是非、月や火星で食べてね。

  【問】 もし宇宙飛行士でなかったら、何になっていたのですか?
 小学校時代から飛行機を造ったり飛ばしたりする仕事がしたいと思っていました。最初の仕事は、飛行機の技術者でした。そこで勉強してきたことが宇宙飛行士になることにつながりました。だから一所懸命勉強してきたことが、将来何の役に立つか分からないけれど、でもそこで勉強してきたことが必ず将来に役立ちます。たまたま宇宙飛行士になったのはラッキーでしたが、例えなれなかったとしても、自分が好きなことを勉強してきたことは、必ず仕事として成立します。

  【問】 宇宙から地球に還ってきて、地球の重力に慣れるまで何日ぐらいかかるのですか?
 どれだけ宇宙にいたかにもよって違ってきます。宇宙に長ければ長いほど、地球に戻ってきて地球の環境に馴染むのにはかなりに時間がかかります。宇宙船の中で重量挙げやスクワットをしていたので体力はあります。ただ、宇宙船の中は上下の感覚がないので、地球に戻ってきて一番混乱するのが動きに対する感覚でした。元に戻るには数日間、長いときは一週間程度かかりました。

  【問】 宇宙飛行士になる前の夢は何ですか?
 いっぱいあって、習字の書きぞめ展で賞を貰いたかったし、野球で甲子園を目指すなど、色々な夢があったと思します。一番強かったのが飛行機へのあこがれでした。飛行機を造ってみたいとか、飛ばしてみたいとかの夢がありました。そのため飛行機を造るためにはどんなことをしたらよいのかを周りの人に聞いていました。数学が大事とか英語も大事だということを知り、勉強していきました。

  【問】 宇宙飛行士になって辛くてやめたいことや、やって良かったことは何ですか?
 2回の事故を起こして仲間の宇宙飛行士が亡くなったことです。それぞれ7名の飛行士が亡くなりました。同じチームで訓練をしていたクラスメート全員が亡くなったと思うと一番のショックを受けました。家族が結構つらかったと思います。家族の子どもたちは、お父さんがそういう危険な仕事をしているんだと感じていると思します。でも宇宙飛行士だけが危険なわけではなく、漁師さんだって海で遭難することもあるだろうし、でも社会のために誰かがやらなければいけない仕事はいっぱいあります。宇宙飛行士の仕事はその中の1つ。宇宙に行くことによって世界中の皆が享受出るような暮らしを豊かにする新しい技術が生まれるとか、そういう意義を家族で共有して乗り越えてきました。楽しかったことは、宇宙に行って美しい地球を見たことです。それより、世界15ヶ国の人達と一緒に仕事をしたこと、皆の力を合わせて人の活動領域を広げてする仕事に携わったこと、それが一番です。

  【問】 宇宙にいない時はどんな仕事をしているのですか?
 訓練をしている時もあるし、仲間の宇宙飛行士が宇宙で仕事をするのを支える仕事をしています。実験の指示をしたり、管制室から宇宙船にいろいろな指示を出しています。新しい宇宙船を造る仕事もあります。宇宙活動全体を支える仕事を地上で行っていると言えます。宇宙飛行の仕事が決まると、2年間飛行士の訓練をして宇宙に行き、また地上に戻って地上の仕事をします。その繰り返しです。いろいろな仕事ができる宇宙飛行士の仕事の楽しさが魅力かなと思います。

<保護者>
  【問】 子供のころを含めて、失敗したとか挫折を感じたときに、
     親や周囲の人達からどんなことを言われたり、サポートされていましたか?
 父親からは、叱られるときに怒られる理由もきちんと説明してもらいました。遊ぶ時に、危険な場所もあるかもしれないので、危なくない状態にするためにはどうすればよいのかとか、何時まで帰るとか、暗くならない内に帰るためにはどうすればよいかなどの約束事をさせられました。『やってもいいが責任をもちなさい』ということは言われました。「私自身の自由な選択に任せてもらった」けれど「責任は取りなさい」、その両方でやりたいことをやらせてもらいました。それが基になっていまの自分がいると思っています。

★ 若田さんからのエール ★

 小さい頃、夢を描いていたことに一歩一歩近づけていきました。そして宇宙飛行士になりました。
 学校の勉強や体育や給食が好きでした。みなさんは、スポーツやおけいこ事や演奏会でうまく弾こうと思うことがあるかもしれません。そんなとき、目標がはっきりしているとそのために何をすべきかがよく分かってきます。
 自分はどういう所に興味があって何をしたいのか、自分がしっかり考え目標・目的を見つけるとそこに近づくためにはどうすればいいのかが分かってきます。
 これは、勉強でも同じです。
 自分の目標を持ってください。それでもテストとかで失敗するときがあります。失敗したときは、失敗しないようにするにはどうすればよいのかを考える時間がみなさんの成長するときです。だから、失敗を恐れず工夫して前に進んで皆さんの夢や目標をつかんでほしいと思います。
 皆さん一人ひとりが誰にも負けない素晴らしい力を持っています。それにも関わらず、その力に気づいていない人たちが多くいると思います。
 『自分が本当にやりたいのは何か』をつかんでください。その中から将来宇宙で一緒に仕事をしてくれる仲間が出てきてくれることを楽しみにしています。

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若田さんを迎えての感想

  今回の講演に出席された保護者の方々から、約260件程の感想を寄せていただきました。
  その大多数の人が若田さんの生き方に共鳴し、感動と感謝の言葉で埋め尽くされておりました。
  以下に、その一部をご紹介します。

▶子供たちに夢と目標に向かって努力する大切さをお話しくださり、ありがとうございました。

▶低学年の子供たちでも興味が持てる題材でとても良い講演会でした。今後更なるご活躍を楽しみにしております。

▶30分間という短い時間でも、とても宇宙への興味を抱きました。若田さんの人柄もにじみ、とても楽しくまた話を聞いてみたいと思いました。とても勉強になりました。

▶このような貴重な経験をさせて頂き感謝しています。若田さんの話は非常に分かり易く、子供たちにとってもためになったと思います。大宮別所小の先輩に若田さんのような立派な方がいることを嬉しく思います。

▶本日は、貴重なお話をありがとうございました。若田さんが宇宙飛行士になるために大変な努力をされた話を聞き感動しました。宇宙ステーション内でのお話はとても興味深かい話題でした。子供もとても真剣に話を聞いていたようで、本当に貴重な時間だったと思います。ありがとうございました。

▶お疲れ様でした。子供も大人にも目標が大きなものではなく、小さなことをコツコツ積み重ねていくことで、いずれは最終的にやりたいことに到達することができるということを子供たちに伝わればいいなと思います。宇宙飛行士としての貴重な体験や映像が見られて良い時間が過ごせました。健康に気を付けて、頑張ってください。

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